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有為自然 385   Kセンセーのはなし 50回目   話(50)

  Kセンセーのはなし 50回目   話(50)

 

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「キョウショクインの異動」について、Kセンセーが語ります。

 

「大変なコーコー」への転勤を

自ら希望するキョーショクインなど、まずいない。

転勤先を知らされて、「エッ!!」である。

異動のルールでは、3年目には「異動希望」を出すことができた。

 

自分が赴任した「大変なコーコー」

数十人の職場。

おおまかに、次のような状況だった。

 

職場の「3分の1」が、着任したばかりの「新任者」

そして「3分の1」は、次年度の「転勤」を考えている。

この職場に「とどまってもいい」というショクインは、残りの「3分の1」

 

ショクインカイギは、どうなるか。

「新任」の3分の1は来たばかりなので、様子見で発言しない。

「出て行こうと考えている者」は、無責任なことを言えないので黙っている。

この職場にいてもいいと思うキョーシたちだけが発言する。

そんな感じだ。

こんな状態では、いつまでたっても「大変なコーコー」は変わらない。

 

本来なら、転勤したばかりで様子見の1年目。

悠長に構えていられないので、思い切って発言することにした。

これまでのガッコーでは、自分に共感してくれる人も結構いたが、

発言が多いために、憎まれたり、距離をおかれたもした。

 

今度は、自分がどんな性格の人間か、わからないうちに発言することにした。

また、職場がどんな人間で構成されているかを、自分も知らないうちに。

なまじ知ってしまうと「無理だろうな」と思ってしまうからだ。

 

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」が正しい道である。

「相手を知らず」は無謀。

 

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しかし、「相手から知られず」のうちに事を運ぶのは、けっこう効果があった。

可能な限り「敵をつくらぬ」ようにしたのは、言うまでもない。

 

異動で去るまでの12年の間に、コーコーは次第に変わっていった。

「異動希望」のキョーショクインが、どんどん少なくなっていったのである。

毎年20人ほどの異動希望があったのに、転勤する頃には4~5人程度になった。

 

「学力的に一番下のコーコーだけれども、ここの方が落ち着いている。

ちょっと上のコーコーに行っても、ここより荒れている。

だから、この職場にいた方がまだましだ」と。

 

なぜ、変わったのか。

 

さて、「Kセンセーのはなし」は、今日で「50回目」です。

いかがでしょうか。

 

皆さんの経験したコーコー生活とは、まるで違うのではないかと思います。

Kセンセーたちの努力で「大変なコーコー」がみるみる変わっていきました。

 

これからも、「Kセンセーのはなし」を綴って行きます。

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