集団カンニング その後 (111)
以前の記事。
集団カンニング。
そのあと、目の鋭いダンシセートとKセンセーの関係はどうなったか。
Kセンセーに、その後の話を聞きました。
集団カンニング事件のあと、彼に対して優位な立ち位置になった。
しかし、彼と良好な関係ができたとはいえない。
しばらくして彼が、再びセートシドー上の問題を起こした。
ちょうど、定期試験の直前だった。
「学校謹慎」のあいだ、当人は教室にはいかず、
別室で一人、各教科から出された課題を自習する。
一応、その時間、監督がつく。
シャカイカの課題の時は、自分の科目なので、
マンツーマンで教えた。
一対一だと、理解がすすむ。
どこがわからないのか、
なぜシャカイカが嫌いなのかなども聞いた。
ついでに、数学なども教える。
「センセーは、数学もできるのですか」と、驚く。
この意外性は、けっこう効果がある。
くだらない世間話もする。
とにかく、セートと人間関係をつくるのだ。
その結果、シャカイカのテストも、よい点をとらせることができた。
個人授業をしてあげたわけだから、
当然と言えば当然である。
テストの点数がよければ、本人もうれしい。
信頼も深まる。
定期テストの直前に、
問題行動で学校謹慎するセートは、
本人にはプラスになるのだ。
4月の初め、彼に眼を飛ばされて、ひるんでしまった。
しかし、彼が問題行動を起こしたことで、
「指導のチャンス」ができ、
彼と「人間関係をつくる」こともできた。
次回のKSストーリーは、「暴力沙汰の文化祭」の予定。
文化祭で、何があったのか。