カイチョーへの道
今話題のゴリンカイチョーの話ではない。
鈴々舎馬風の落語「会長への道」でもない。
実は、わが自治会の来年度の役員決めの話である。
来年度の新役員候補 10余人が集まった。
各自、どんな役を分担したいか、発言することから始まった。
どういう結果になったでしょう ?
ジジイは、どういう気持ちで臨んだか。
わが自治会の役員は、1年ごとの輪番制で、総入れ替えである。
そのため、年度によっては会長がなかなか決まらず、
くじ引き・ジャンケンで決まることもあったという。
やむなく引き受けたジョセーが、
家に帰るとオットから「何で引き受けたんだ」と怒られる始末。
そのことを涙ながらに話していたと聞いた。
役員になることがイヤで、退会する人もいるという。
そんなことが起きないように、
「自治会のあり方を考える会」をつくり、2年前から話し合ってきた。
誰もが、気楽に役員を引き受けることのできる自治会。
コロナで中断したために、来年も引き続き検討していく。
花植えボランティア、
広場の草刈り、通路の樹木剪定ボランティア、
そして「自治会のあり方を考える会」。
現在、この3つのまとめ役をしている。
この数年の間に、
知っている人は知っているが、知らない人は知らないという、
ちょっとした「地域のユーメージン」になってしまった。
カイチョーに推されるのは、まずい。
下手に引き受けると「やりたがり」と思われ、かえってやりにくくなる。
ボランティアのあとの飲み会では、
「議員にでもなるつもりじゃないの」と、笑いながら言われたこともあった。
そんな気は、さらさらない。
3つのまとめ役だけでも、大変である。
何としても、「カイチョーへの道」を避けなければならない。
現カイチョーからは、「○○さんが98%、カイチョーになるよ」と言われた。
ボランティア仲間も、「○○さんがなるに決まっている」と。
この1カ月間、どうやって「カイチョーへの道」を回避するか、
考え続けてきた。
そして、役員決めの集まりが開かれた。
幸いなことに「フクカイチョーなら引き受けていい」という人が、
自分も含め3人、名乗り出た。
その中からカイチョーと、フクカイチョー2人が決まった。
もちろん、自分はフクの方である。
サブの立場で、自治会改革をひきつづき推進していくことができる。
一番よいポジションだ。
これで、ゆっくり眠れる。
ところで、今回のゴリンカイチョー交代劇、
どうお思いになりました ?