みなさんは 子どもの頃 友だちがいましたか ?
NHKの『古見さんは、コミュ症です』。
この番組に、はまった理由がわかりました。
自分もずっと、友だちがいなかったからです。
父は転勤を繰り返していました。
生涯、8回。
生まれて5歳になるまで、
近所に自分と同じ年頃の子どもは全くいませんでした。
5歳のとき、港町に父が転勤。
「よそ者」だけが集まる市営住宅(約20軒)。
数名の子どもたちのうち、同じ年齢の子はもう1人いただけです。
保育園で、初めて多くの人間と生活することになります。
園の中では、誰とも話しませんでした。
部屋の片隅で、いつも絵本を見ていました。
小学校に入学。
帰りは、いつも自分一人。
家に帰っても、周囲に友だちはいません。
過敏性腸症候群に悩まされる日々が続きます。
運動会のカケッコは、いつも最後尾。
悔しさの反動で、すべてのエネルギーを勉強に集中。
学業成績は上位になりました。
休み時間は、自分の席で本を読んでばかり。
友だちができるはずがありません。
中学に入学。
1学年約500人、11クラス。
テストのたびに、
学校の壁に成績100番までの氏名が張り出されました。
いつも一番端の方に、自分の名前。
ますます周囲から浮いてしまいました。
暗い性格だったので、
クラスの一部のジョシから蛇蝎のごとく嫌われます。
学校に行きたくない !!
父の転勤をひたすら願う日々でした。
中3のときに、
何と夢がかなったのです。
バンザーイ !!
全校生徒58人(中3は20人)の中学へ。
その1年間だけが、楽しい学校生活でした。
しかし、「よそ者」であることに変わりはありません。
県都の高校へ。
高校と下宿の往復だけ。
ただひたすら勉強。
郡部の出身だったので、
県庁所在地で育った生徒たちの雰囲気になじめませんでした。
高2まで、友だちは皆無。
とにかく、友だちと無縁の状態が長く続いたのです。
友だちのいない「古見さん」たちに、共感するわけがわかりました。
世の中には、このような子どももいるのです。
今は、もっともっと深刻な子どもたちがいるのでしょう。
私など、ましな方だったのかもしれません。
しかし、人格形成に大きな影響を与えたことは確かだと思います。
ヘンクツなのは、そのせい ? (笑)