真冬に 冷水を浴びる 221216
修行僧の話では、ありません(笑)。
前回の記事のジョセーは、何にでも熱心である。
わたしの関わるボランティアには、ほとんど参加している。
よくしゃべる。
話し出したら、止まらない。
相手の話をじっくり聞く、ということができない。
会議の途中、タイミングよく止めてくれた人がいて助かったこともある。
わが役員会の年度末、私が次期役員の選出の司会をした。
「会長・副会長・総務の三役から決めます。
どなたか希望される人はいませんか」
しばらくして、彼女が手を上げた。
「誰もいなかったら、… 」
そしてさらに、しばらくしてから一言。
「あくまでも、誰もいなかったら、ですよ」
そんな発言をしたら、決まるにきまっている。
静かに待って、誰も言い出さない頃合いを見て、
名乗ったらいいだろうに。
素直に立候補した方が、周りから見ていて気持ちがいい。
冷静を装い、私は司会を続けた。
「ほかにいらっしゃいませんか?」
結局、カノジョは三役の一人になった。
次の役員会は、苦労するだろうなと思った。
一度、新しい役員会の様子を集会所の外で聞いたことがある。
カノジョの声は大きい。
外まで聞こえてくる。
しかも長々と話している。
あれじゃ~、イヤになるだろうな。
そして、今回の住民自治会・団地理事会の役員さんたちを応援する企画。
彼女もオンラインで参加するということが、当日朝わかった。
ギョッとした。
イヤな予感がする。
参加者の自己紹介。
カノジョの発言。
「同じ△丁目の○○さんがアドバイザーだとは、知りませんでした」
冒頭、いやな言い方だ。
「知っていたら、参加するんじゃなかった」ということか。
しかしその後、自治会役員についてアドバイザーたちの有意義な話がつづいた。
とても気持ちのいいものであった。
最後に、参加者からも一言ずつ。
カノジョは、以下のように話した。
「○○さんの話は、ちょっと違うなと思う。
私たちの自治会は、ポジティブになれない状況がある。
今年、5人も退会した。
高齢化が進行している。
私は80代になったら、がんばれない。
新陳代謝もむずかしいと思っている」と。
私の話したことに、冷水をあびせた感じである。
それまで、会の雰囲気は前向きな発言ばかりだった。
しかし、最後に「ドボン」が待っていたのである。
じつに重たい気分になってしまった。
ドッと疲れた。
ポジティブではない状況を、いかに明るく打開していくか。
それが大切なことなのに。
退職したらイヤな人間とは無理してつき合う必要がない、と思っていた。
しかし、引っ越すつもりのない「終焉の地」ではむずかしい。
同じボランティアのメンバーだから、なおさらだ。
どうやってこれからつきあっていくか。
う ~ ん。
教訓 一度、人間関係が崩れると、つぎつぎとイヤなことがおきる。
とかく、人のつき合いはむずかしい。