スーパーに行ったら 陳列棚に何もなかった 230325
数か月前のことである。
わが家からもっとも近い大型スーパーに買い物へ。
店が閉まるいつもの時間より前だ。
駐車場に着くと、様子がおかしい。
「ひょっとして … 」と思いながら、店の中へ。
唖然とした、その光景に。
まさか、ここまでとは。
陳列棚に何もない。
どの列も。
空になった棚に、すっぽりビニール袋がかけられているエリアも。
とにかく何もかもすっかりなくなっているのだ。
東日本大震災の時も、いろんなお店の売りつくしセールも、
ここまでではなかった。
貼り紙を見た。
あと15分で閉店という時間になっていた。
店に来る時間を間違えたのだ。
閉店時間が、いつもより2時間も早いことがわかった。
この日が最後と知っていたので、
長年買い物をしてきた「お別れ」にと思ってきたのだ。
スーパーを開業するとき、きっとこんな光景だったのだろう。
新しい棚がピカピカ光っていたにちがいない。
関係者はワクワクしていたことだろう。
地の利が悪すぎたのだ。
駅から遠く離れ、団地の端にある。
車での買出しなら、大丈夫なのだが。
しかし、経営が苦しかったようだ。
売り上げが伸びないばかりか、
団地住民の高齢化が進むにつれ、客足が減少した。
これで近所のスーパーの撤退は、4件目である。
社会の高齢化とは、こういうことなのか。
このスーパーに徒歩で買い物に通っていた高齢者は、
これからどうするのだろう。
淋しい気持ちになって、手ぶらで帰って来た。
それにしても、まさに「閉店ガラガラ」状態であった。
この話は、
年度末の「別れ」の季節だから思い出したのである。
まとめ 近所の大型スーパーに行ったら、陳列ケースはすべて空になっていた。
客足が減少し、スーパーが撤退するのだ。
徒歩で買い物に来ていた高齢者は、どうするのだろう。
社会の高齢化とは、こういうことなのか。