人生百年 有為自然

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有為自然 1047  スーパーに行ったら 陳列棚に何もなかった  230325

  スーパーに行ったら 陳列棚に何もなかった  230325

 

 

数か月前のことである。

わが家からもっとも近い大型スーパーに買い物へ。

店が閉まるいつもの時間より前だ。

駐車場に着くと、様子がおかしい。

 

「ひょっとして … 」と思いながら、店の中へ。

唖然とした、その光景に。

まさか、ここまでとは。

 

陳列棚に何もない。

どの列も。

空になった棚に、すっぽりビニール袋がかけられているエリアも。

とにかく何もかもすっかりなくなっているのだ。

東日本大震災の時も、いろんなお店の売りつくしセールも、

ここまでではなかった。

 

貼り紙を見た。

あと15分で閉店という時間になっていた。

店に来る時間を間違えたのだ。

閉店時間が、いつもより2時間も早いことがわかった。

 

この日が最後と知っていたので、

長年買い物をしてきた「お別れ」にと思ってきたのだ。

 

スーパーを開業するとき、きっとこんな光景だったのだろう。

新しい棚がピカピカ光っていたにちがいない。

関係者はワクワクしていたことだろう。

 

地の利が悪すぎたのだ。

駅から遠く離れ、団地の端にある。

車での買出しなら、大丈夫なのだが。

しかし、経営が苦しかったようだ。

売り上げが伸びないばかりか、

団地住民の高齢化が進むにつれ、客足が減少した。

 

これで近所のスーパーの撤退は、4件目である。

社会の高齢化とは、こういうことなのか。

 

このスーパーに徒歩で買い物に通っていた高齢者は、

これからどうするのだろう。

 

淋しい気持ちになって、手ぶらで帰って来た。

それにしても、まさに「閉店ガラガラ」状態であった。

 

この話は、

年度末の「別れ」の季節だから思い出したのである。

 

まとめ  近所の大型スーパーに行ったら、陳列ケースはすべて空になっていた。

     客足が減少し、スーパーが撤退するのだ。

     徒歩で買い物に来ていた高齢者は、どうするのだろう。

     社会の高齢化とは、こういうことなのか。