安心してください ○○はやってきます 誰にでも 231015
* 写真は、ネットから借用。
上記の ○○ には 何という言葉が入るでしょう ?
以下の会話がヒントです。
「お墓参りなんか、無理して行かなくていいんです。
家で念じていれば」
「あなた、30年たったら、知り合いはもう誰もいませんよ。
卒業した学校に行ったって、守衛さんもだれも知らないひとばかりですよ。
今を楽しまなきゃ」
「イソップの犬の話、知っていますか?
くわえていた肉を川に落としてしまう話。
欲張っちゃいけません、あれもこれもと」
診療室内。
待機スペースの遮蔽カーテン超しに聞こえてくる、医者の声。
思わず、聞き耳を立ててしまいました。
「ずいぶん飛ばしているなぁ」と。
さて、自分の番です。
「何か聞きたいこと、ありますか ?」
「肌の乾燥にともなう、足のかゆみや傷の原因は、何ですか?」
「私はもう80過ぎですよ。
あなたは私よりまだ若い。
しかし、私たちの仲間に入ったということですよ。
若い人は、こんな病気にかかりません」
「何か、食べるものに気をつけるとか ?」
「何でも食べていいんです。
医者のいうことなんて、気にすることはありません。
好きなものを好きなだけ食べる。
太く短く楽しく生きればいいんです」
「ぼくは、早死にするわけにはいかないんです。
介護中の妻がいるんですから。
妻を見送るまでは、元気で生きていなければいけません」
「だとしたら、いいものを食べなさい。
あなたは、奥さんに感謝しなければなりません。
奥さんがあなたの元気の源です。
介護に感謝しなさい。
何かほかにありませんか。
ほかに心配なことは ?」
「皮膚の方は、たいして心配していません。
高血圧、頻尿、骨粗しょう症 … 」
「立派に、条件がそろっています」
(「高齢者としての条件」ということでしょうね)
「薬は1日、何回塗ればいいですか」
「忙しいでしょうけど、1日3回です。
毎日、塗り続けてください。
すっかり治った、若返った姿を、1週間後に私に見せに来てください」
話しながら、自分はマスクの中で笑ってしまいました。
この先生、なかなか面白いことを言うな、と。
こういうお医者さん、好きです。
彼自身は、笑わないまま話しています。
以上は、皮膚科の先生の話でした。
久しぶりに、他人との会話で笑ってしまいました。
次のような言葉が、聞こえてくるようです。
「安心してください。
老いは誰にでもやってきます。
あなたも、しっかり老人の域ですから」
ようやく、「老い」を受け入れる気になりました。
アンチエイジングなどと考えて、老いに抗わないことです。
自分に関しては、「ただし」をつけて考えることにしました。
「ただし」のあとにつづく言葉は、そのうちにまた。
家に帰って医者の話をすると、アイカタも笑いながら言いました。
「生き死に関わるお医者さんじゃないから、言えるんだと思うよ~。
笑わずに言えるなんて、プロだ!!」と。
そういうことなのか、と納得しました。
まとめ 皮膚科の先生は、とにかく面白い先生だった。
御年80歳を越えている。
久々に、マスクの中で大笑いした。
話を聞いていて、「老い」を受け入れることができた。
とにかく明るい「老い」を。