「あの神社」の境内で 事件は起きた ?? 240324
* 画像は当神社のものをお借りしました。
エッ !!
事件現場って、あの神社の境内なの ?
驚いた。
2回行ったことがある。
早朝の静かなたたずまい。
黒塗りの社殿。
これまで訪れたことのある神社のなかで、
最も印象深い神社と言っていいかもしれない。
それが、惨劇の場になっていたとは。
病院の廊下で診察を待つ間、事件を取材した本を読んでいたのだ。
帰宅してから、地図を検索。
う ~ ん ?
全然違うじゃないか !!
早合点とは、恐ろしい。
福田村は、現在の野田市。
香取神社という名前を見て、次のように連想したのだ。
「香取神社」 → 野田 → 醤油 → 銚子 → 利根川下流域 → 「香取神宮」
本に出てくる「香取神社」を、「香取神宮」と思ってしてしまった。
人に話さなくてよかった。
福田村事件とは、
関東大震災のときにデマによって引き起こされた事件である。
香川県から福田村にやってきた薬売りの行商人たち15人。
そのうち10人(胎児1人を含む)が、村人たちによって惨殺された。
『福田村事件』の映画を観たあと、すぐに同名の本を図書館に予約した。
希望する人が多かったため、半年待った。
3月になって、ようやく入手。
著者が取材に苦労されたことが伝わってくる。
映画監督がドキュメンタリーではなく、
フィクションにした意図もなんとなくわかった。
各地で起きたさまざまな事件を「なかったこと」にしようとしている。
この映画・本を一人でも多くの人に見て欲しいと思う。
映画の中で瑛多が演じた行商人。
「○○○○○ジンだったら、殺してもいいんかい!!」という言葉が印象にのこる。
犠牲者10人の位牌をつくり、毎年冥福を祈ってきたお寺の住職さん。
福田村ではないが、身体を張って殺害を阻止した警察官。
本を読んでその事実にふれ、救われる思いがした。
NHK「クローズアップ現代」で、この映画を取り上げました。
しかし、多くの映画館では上映することはないでしょう。
みなさんもぜひ本・DVDをごらんになってみてください。
検索したら、4月3日に映画『福田村事件』のDVDが発売とのことです。
日本各地で観る人が増えたらいいな、そんなふうに思いました。
まとめ 図書館から借りた『福田村事件』を読み終えた。
現在、さまざまな歴史的な事実を「なかったこと」にする動きが強い。
映画も本も、勇気ある貴重な作品だ。
多くの人にぜひDVDを見て欲しい。
また本を手にとってほしい。
【 つぶやき 4 】
・ 国は生活保護世帯の子どもの大学進学を原則認めない。
もし進学したら、その子は別世帯扱いになり受給額が大幅に減る。
保護世帯の多くの子どもは、大学進学をあきらめるそうだ。
・ ウラガネ・ツボ・過激ダンス・エッフェル・フリン・地震ゲンパツ議員は、
選挙で落とそう。
・ 少子高齢化対策の決め手は高齢者の「集団自決」だという学者。
この人物を起用するメディア、起用したビール会社・財務省。
一人不買運動の対象がまた増えた。
・ 札幌高裁・東京地裁から、「同姓婚否認は違憲」「違憲状態」の判決が出た。