人生百年 有為自然

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有為自然 592   薄暗がりの中から 突然 声がした

  薄暗がりの中から 突然 声がした

 

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午後5時というと、もうかなり暗い。

ウォーキングは、いつもより速足だった。

 

突然、小さな女の子「こんにちは」と挨拶した。

とっさに「こんにちは」と返す。

たぶん小学校1、2年生であろう。

最高に気持ちが良くなった。

 

ウォーキングを始めた頃のこと。

違う地域の小学校の前で、じっとこちらを睨んでいる男の子。

突然、校舎の方に向かって、「センセー!!」とかん高い声を上げた。

あの時は明らかに、不審者扱いされたのだ。

今回の女の子のあいさつは、

何とすがすがしい気持ちにしてくれたことか。

 

棚田の古代米は、

すでに稲刈りが終わっていた。

 

丘の上に上ると、3人の若いジョセーがいた。

ヴァイオリンの練習に来ていたのだ。

聴きたかったが、遅くなるので急いでそこを立ち去った。

 

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日が暮れるのは、早い。

足元から遠くに向かって、

ビル、車、家などの明かりが、迫る闇のなかで輝いていた。

はるか遠方を、大きな川がゆうゆうと流れている。